2020/08/12 14:35
ぶどう栽培がさかんな紫波町
岩手県の中央部近くにある紫波町は、町の西側を奥羽山地、東側を北上山地に挟まれ、真ん中近くには水量豊富な北上川が流れています。東側の緩やかな丘陵地帯では、その勾配と北上山地の石灰質の地質を活かして昭和30年ごろからぶどうの栽培が始まりました。
朝晩の寒暖差が大きく、比較的雨が少ないという気象条件も幸いして、作付面積は拡大、現在の作付面積は144ha、岩手県内では第1位です。
飽きの来ない美味しさでお手頃価格もうれしい「キャンベル」
弾けるようなみずみずしさで産直では売り切れ必須の「シャインマスカット」
大粒で糖度の高い「藤みのり」
このほかにもたくさんの種類のぶどうを栽培しており、町内のぶどうの品種は●を上回ります。
(ビニールをかぶせられたぶどう棚が並ぶ丘は紫波の目印)
平成10年からは、自らの園地で育てたブドウを自らの町で醸造する「自園自醸ワイン」を謳い、ワインに適したぶどうの栽培と醸造の研究が始まりました。
町内の生産者が栽培したブドウを使って「紫波フルーツパーク」が醸造するワインは、有名ソムリエにもセレクトされるなど全国的にもファンが増えてきています。
町内には10ヶ所の産直
中央部の北上川流域ではコメ作りが盛んなほか、りんごやラフランスなどの果樹、さまざまな野菜の栽培も行われている紫波町には国道沿いなどに10軒の産直があり、町内の人だけでなく、週末になると産直での買い物を目的に町外からもたくさんの人が訪れています。
産直があることで農家は自分たちの商品を新鮮なうちに販売することができています。
とくにぶどうは贈答用に使っていただくことも多く、収穫時期になると産直の店頭には数十種類のぶどうが並び、発送する方々が列を作っています。